【基礎編】投資信託とは?:長期分散積立投資の活用

基礎編】投資信託とは?:長期分散積立投資の活用 タイトル

投資信託とは皆さん聞いてどう思われますか?

よくある回答としては…

 

「元本保証じゃないから危ないんじゃないの?」

「常に見ておかなくちゃいけないから管理が大変そう」

「よく損をしたっていう人を聞くけど…」

こういったネガティブなご意見をお客様からよく伺います。

 

今回も結論からお伝えしようと思います。

元本保証ではないので損をするリスクがあります。

頻繁に運用結果を見ていても将来の運用結果は変わりません。

タイミングによっては損をしている人も居ます。

 

このようなリスクがありますが、投資信託は始めた方が良い!と私は思っています。

車もナイフもハサミも使い方によっては危険なものになりますよね。

要は取り扱い方を間違えないことが最重要です。

 

ですので、投資信託の取扱い方に関して正しく解説できればと思います。

あくまで今回の話は基礎編ですが、私の体感では基礎を理解せずに投資信託を

買っている方も非常に多いと感じております。

 

この記事を通して金融において、きちんとした情報や選択肢をお伝えすることで

あなたの正しい選択の一助になればと思っています。

 

それでは、以下目次です。

※今回は投資信託の概要で投資信託の種類などに関しては別記事で詳しく解説させて頂きます。

 

なぜ投資をする必要があるのか?

結論から言いますと理由はお金の価値が変動するからです。

例えばディズニーランドのワンデーパスポートの料金推移を見てみましょう。

年間パスポート料金推移

参考:東京ディズニーランド「ワンデーパスポートの料金」

https://www.tokyodisneyresort.jp/ticket/index.html

 

その他に、自動販売機のジュースの値上がり、お菓子の実質値上げ(料金据え置き、価格はそのまま) などが挙げられます。

このように昔に比べると物価は上がっており、むしろ日本では物価上昇率2%を目指しています。

この物価上昇の事をインフレと言います。

 

もし2%物価上昇(インフレ)したとすると・・・

 

25年後のようにインフレしていたとすると

今までの生活費が30万円かかっていた家庭は45万円出さないといけなくなります。

 

では、支出は値上がりしているに対して、収入は値上がりしているでしょうか。

見てみましょう。

平均年収の推移

参考:厚生労働省「図表1-8-2 平均給与(実質)の推移(1年を通じて勤務した給与所得者)」

日本では2006年から平均年収が減少しています。

つまり収入は上がらないのに、支出が増えていく。

その間貯めた貯金は金利がつかない…

そうだとすると一番損失を被るのは大事に銀行預金だけでお金を置いていた方です。

(今、銀行預金にある100万円では10年後100万円のものを買えないかもれない、というイメージです。)

 

損をしないように、減らさないように銀行にお金を預けていたのに

お金の価値が減っている…、決して望んでいない結果になるんです。

 

だからこそインフレ対策をしておくことが必須です。

 

インフレ対策とは、具体的には、投資信託や株を保有することを指します。

投資信託や株は、物価の上昇=経済の発展に連動して価値が上がる傾向があります。

一方、銀行預金は経済が後退した際にも価値が固定されているといえます。

このように分散しておくことで、経済が発展した時も後退した時も

資産の価値を保つことができます。

 

 

投資信託ってどういう仕組み?

まずは、株と投資信託の違いからご説明します。

一般に、一企業に投資をするのが株、その株の集合体に投資をするのが、投資信託です。

 

イメージしやすいので、木と森で例えますね。

株に投資をするというのは言わば、”木”を育てているようなイメージです。

その木が成長すれば美味しい実が手に入りますし、もし折れてしまったら損をします。

(企業Aが成長すれば、利益が手に入りますが、もし倒産したら、損をします。)

 

一方、投資信託はその木がたくさん集まった、”森”を育てているというイメージです。

ぐんぐん成長する木もあれば、どんどん枯れていく木など、さまざまです。

一本だけしか持っていないと、それが折れれば終わりですが、

”森”を持っておけば、リスクを分散させることができるというメリットがあります。

株と投資信託

 

ただし、森を管理するのは自分だと大変です。

そのため、森を管理してくれるプロ(ファンドマネージャーと呼ぶ)を雇うのです。

 

このプロ(ファンドマネージャー)が、森を管理し成長させてくれるため

ご自身で管理する必要はありません。

ただし、このプロを雇うための費用が掛かります。(これを信託報酬と呼ぶ)

 

まとめると投資信託とは自分で管理することなく運用のプロ、ファンドマネージャーに

お金を預けてたくさんの企業に投資、運用してもらう仕組みです。

 

投資信託のメリットとデメリット

 

前文で投資信託の概要をお伝えしましたが次にメリデメをお伝えします。

この部分を知ることで

「(単一)株より自分に向いているかも…」

「銀行預金に入れているより良いですね!」

とお客様に言って頂くことが非常に多いです。

 

 

メリット

・少額でも分散投資ができること

・運用の管理が楽であること

 

単体で企業の株を買う場合の最低単元は100株となります。

そのため例えばファーストリテイリング(ユニクロ)の株を買おうと思った場合には

1株=91,310円(2021年2月4日現在)のため

最低でも9,131,000円がないと購入することはできません。

そのため自分自身で色んな株を買って分散投資をしようと思うと

非常に大きな資金が必要になります。

そんな資金を準備できる方は一握りの方に限られますので、少額から様々な企業に

分散できる投資信託が扱いやすい商品です。

 

デメリット

・商品を選定するのが大変

・コストがかかる

 

デメリット①「商品を選定するのが大変」について

日本には6,000本の投資信託が存在します。

その中からいくつか選択して自分に合った運用商品を決めなければいけません。

 

しかし、正直にお伝えするとすごく結果の出ているファンドもあれば、

結果の出ていないファンドがあり、初心者の方がこの中からベストなものを

選ぶのは非常に困難です。

 

簡潔に選び方のコツをお伝えすると、

 

・インデックス型の場合

手数料が安いもの

 

・アクティブ型の場合

過去の年間利回り10%以上

10~15年以上の運用実績がある

世界全体が投資対象

 

投資信託を選ぶポイントは他にもありますが

私個人的に考える失敗しない選び方は上記のとおりです。


☆より詳しい選び方のコツについては、こちらの記事から!↓

らひブログ「投資信託:本当にインデックス投資が正義なのか!?」

 

 

デメリット②「コストがかかる」について

投資信託は、主に3つの費用が掛かります。

 

①販売買付手数料…投資信託を購入するときにかかる費用(3.3%が多い)

②ファンドの管理費用(信託報酬を含む)…運用にかかる費用(毎年0.1~2%など)

③信託財産留保額…売却する際にかかる費用(最近はかからないものが多い)

 

ということで、①販売買付手数料と③信託財産留保額は

ほとんどかからないと思って頂いて大丈夫です。

 

例えば、楽天証券やSBI証券などのネット証券では全て販売手数料はかかりません。

また現金化するときにかかる手数料の信託財産留保額もかからないファンドがほとんどです。

 

そのためファンドマネージャーを雇う費用などにかかるような

信託報酬が投資信託のコストの全てです。(森の管理費用ですね)

 

とはいえインデックス型であればそれも0.2%前後で済むファンドも多いです。

例)100万円を信託報酬0.2%で運用していた場合2,000円が引かれます。

 

運用して増えていくと考えればコストはそれほど気にする必要はないと私は思います。

 

最重要!長期積立分散投資とは?

投資信託に関しての特徴を説明してきましたが、

ある程度投資信託に関しての仕組みや考え方は分かって頂けたかと思います。

ただ初めて投資信託を始められる方に向けて

”投資信託の取り扱い方”を3つだけお伝えできればと思います。

これさえ知って頂ければ失敗する確率は大幅に抑えられます。

 

投資信託において、重要なことは、実は“どんな商品を選ぶか?”

それ以上に”投資信託をどう扱うか”が重要です!

 

難しそうな言葉ですが非常に簡単です。

投資信託において、重要なことは、

・長く持ちましょう

・積立で買いましょう

・世界全体へ分散しましょう

この3つを守るだけです。簡単そうですよね。

(実は皆さんできていないことなのですが…)

 

長期投資

もし投資信託を買ってすぐに2倍になったとしたらあなたはどうしますか?

「辞める」っていう方は結構多いです。短期的に見るのではなく中長期で運用することを

自分ルールとして決めてスタートすることが非常に重要です。

 

積立投資

また始めるタイミングとして「株価が下がったら始めよう!」という方もいます。

安く買って高く売る、これか鉄則ですが安くのタイミングって非常に難しいです。

どこがそこなのか分からないですし、その間、放っておくと上がっていく。。。

積立投資とは、そういうタイミングを一切無視して毎月毎月コツコツ買っていくという

スタンスです。(ドルコスト平均法と呼ぶ)

リスクを抑えたい方向けの投資方針となります。

 

分散投資

今後、どの国が伸びると思いますか?

経済の中心のアメリカ?それとも中国?日本が伸びる?それとも新興国?

誰にも予想することができません。

そのため、一発を狙うのではなくアメリカも中国も日本もヨーロッパも全て

投資対象に入れてしまった方が世界全体に投資をすることで平均的なリターンになる

というスタンスです。

 

私としては、日本や中国は人口が減っていく国ですが、世界全体の人口は増えていくため

マーケット全体も大きくなり伸びていくという、短期ではなく中長期的な考えで投資を

していく方が良いと思います。

 

このように、全てはリスク分散するために”長期・積立・分散投資”を活用していただきたいと思います。

 

頭で分かっていても増えると利益確定したくなります。

頭で分かっていても損すると不安で辞めたくなります。

 

この記事を読んで、そんなときにもまだ必要なタイミングでなければ使わずに

寝かせておくことができる人が少しでも増えて頂ければ幸いです。

 

 

まとめ

・投資をする理由はお金の価値を守るため(インフレ対策)

・個別株だと大きな資金が必要になるため少額からできる投資信託がお勧め

・メリットは少額でも分散投資ができて運用の管理が楽なこと

・デメリットは商品選定が大変でコストがかかること

・投資信託で一番重要なのは、長期投資-積立投資-分散投資をすること

 

今回は運用に関して書きましたが、運用をできるのは健康で収入があることが前提です。

そんな全ての土台である”健康”が崩れたとしても、運用を維持できるように、

次回は保険の必要性についてお話します。

 

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<らひFPのひとこと>

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